はじまりのきっかけ
ある日、愛犬と湖畔の散歩をしていると、なんとなく足元に目が留まりました。よく見ると青と緑の小さな小さなプラスチック片があり、砂にはビニールの破片が出ていました。掴んだ瞬間、それは脆く崩れ、手の中で粉々になりました。
この出来事が「マイクロプラスチック」というものをはっきりと認識した体験になりました。
ビニールやプラスチックは土に還らない。当然のことですが、人間の手で拾わない限り絶対にその場所に永遠に残り続けることを理解しました。
その後、調べれば調べるほど、その衝撃は続きます。僕の中で最もショックな事実が雪と共にプラスチックが降ってきているということです。海にマイクロプラスチックが溜まっていることは知っていましたが、空からマイクロプラスチックが降ってきているなんて。あの白くて美しい雪の中にプラスチックが入っているという現実に言葉を失いました。
もう悪くなる現実しか待っていない、と言って悲観していても仕方がありません。
この問題に対して僕ができることはないだろうか?と。日々の行動の中で環境に配慮できることを思い返しました。そういえばタンブラーやウォーターボトルを利用しているので、環境に配慮した暮らしの一歩として、気軽にタンブラーやウォーターボトルを利用してもらえればプラスチックの量が減るのでは?という思いで販売を始めました。
さらに、一つの商品を長いサイクルで使ってもらいたい気持ちが強かったので、自分だけのお気に入りが見つかるように考えて、世界中のイラストレーターやデザイナーのデザインを採用し、カスタマイズできるサービスを提供することにしました。大切に長く使ってもらえるような商品を通じて、小さな変化が大きな変革のきっかけになればと考えています。
本音で話すと僕たちが環境のためにと思ってやっていることが本当に地球のために良いのか、正直なところ分かりません。製品を新たに販売することによって、長期的に新たなゴミが必ず生まれる可能性が高いですし、生産や流通するエネルギーコストを考えると、これが正解だなんて言い切れません。いっその事全ての消費を止めてしまうことがもっとも環境に良いと言えるかもしれません。しかしそれは現実的ではありません。
僕らのスタンスは一つの商品のライフサイクルを長く長くすることです。
未来の子どもたちや動物たちが健康に暮らせるよう、全力で取り組んでまいります。
全ては、この美しい水のために。